寿都郡（読み）すつつぐん

日本歴史地名大系

寿都郡
すつつぐん

• 北海道：北海道
• 後志国
• 寿都郡

明治二年（一八六九）八月一五日設置（公文録）。旧スツツ場所を郡域とする。現在は寿都町・黒松内（くろまつない）町の二ヵ町。後志国の中央部西寄りに位置する。西部は島牧（しままき）郡、北東部は歌棄（うたすつ）郡、南部は瀬棚（せたな）郡および胆振国山越（やまこし）郡・虻田（あぶた）郡に接し、北部は日本海に臨む。郡名は蝦夷開拓御用掛松浦武四郎が従来の場所名から「寿都（すつヽ）　郡」を提案（「郡名之儀ニ付奉申上候条」松浦家文書）、これが採用された。明治二年八月開拓使の管轄となり、同年一二月には寿都海官所が設置された。同三年一月札幌開拓使庁寿都出張所を中歌（なかうた）村（現寿都町）に開設。同五年二月（明治四年一二月とも）函館出張開拓使庁の管轄となり、寿都出張所を中歌村に開設。同年九月胆振国虻田郡黒松内を当郡に編入、黒松内村を設置（以上「事業報告」第一編など）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」