寿都町(読み)すつつちよう

日本歴史地名大系 「寿都町」の解説

寿都町
すつつちよう

面積:九五・三五平方キロ

昭和三〇年(一九五五)成立した町。後志支庁管内の西部に位置する。北部は日本海に臨む。東部は磯谷いそや蘭越らんこし町、南部は寿都郡黒松内くろまつない町、西部は島牧しままき島牧村に接する。西部に月越つきこし山脈母衣月ほろづき(五〇三・五メートル)、東部に天狗てんぐ(八三九・六メートル)幌別ほろべつ(八九二・三メートル)などがある。黒松内町方面から北流する朱太しゆぶと川ほか、幌別川などが寿都湾に注ぐ。

寿都町
すつつちよう

明治三三年(一九〇〇)より昭和八年(一九三三)まで存続した町。明治二年一二月、寿都海官所設置(開拓使布令録)。同四年七月函館の官立病院新築に伴い寿都などに医員を派遣して治療を行うことになり(事業略記)、寿都出張病院とよばれた。同五年一一月、胆振国虻田あぶた郡内の字黒松内くろまつないを割いて寿都郡に合併する旨うかがい、そのとおりとされた(「開拓使日誌」同年一一月二六日条)。同七年一月郵便取扱所を郡役所内に開設。同一〇年五月、島牧しままき(現島牧村)などに置かれていた開拓使出張所を廃し、新たに寿都分署が設置され、寿都・歌棄うたすつ磯谷いそや・島牧の四郡を管轄することが通達された(同日誌同年五月二五日条)

寿都町
すつつちよう

昭和八年(一九三三)より同三〇年まで存続した町。昭和八年一〇月、寿都町が政泊まさどまり村を編入して成立(市町村沿革台帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寿都町」の意味・わかりやすい解説

寿都〔町〕
すっつ

北海道西部,日本海に面する町。 1900年町制。 55年歌棄 (うたすて) ,磯谷の2村,樽岸村の一部と合体地名アイヌ語のシュプキペツ (川の名) に由来。江戸時代から大正期までニシン漁で繁栄した。イカホッケスケトウダラなどの沿岸漁業ホタテガイアワビ養殖が主産業。日本海に突き出た弁慶岬景勝地国道 229号線が通る。面積 95.25km2人口 2838(2020)。

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