日本歴史地名大系 「専念寺跡」の解説 専念寺跡せんねんじあと 山口県:宇部市山中村専念寺跡[現在地名]宇部市大字山中 上山中旧山陽道に沿った山中の上山中(やまなかのかみやまなか)にあった浄土宗寺院。無量山と号し、本尊は阿弥陀如来。「注進案」は寺伝として<資料は省略されています>と記す。勝蓮(しようれん)寺の開創については不詳であるが、永享一一年(一四三九)三月付の善福寺末寺注文(「寺社証文」所収山口善福寺文書)に「甲山勝蓮寺、願主法舜」とみえ、勝蓮寺は時宗善福(ぜんぷく)寺(跡地現山口市)の末寺で、法舜は甲山市(こうやまいち)を開いて大内弘世から市目代に任命された人物とされている。また、弘治三年(一五五七)八月二八日付の仁保太左衛門家文書(「閥閲録」所収)に「並今度同国厚東郡山中村肆拾石足渡辺出雲守跡、但至道場今度寄進分除之、其外一円」とある「道場」はこの勝蓮寺にあたる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by