射翳(読み)マブシ

デジタル大辞泉 「射翳」の意味・読み・例文・類語

ま‐ぶし【射翳】

猟師獲物を射るために、しばなどを折って自分のからだを隠すもの。また、隠す場所
「―差す猟夫さつをの笛の声ぞとも知らでや鹿の鳴き交はすらん」〈夫木一二
まちぶせすること。また、その伏兵
「椎の木三本小楯にとり、一の―には大見小藤太」〈曽我・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「射翳」の意味・読み・例文・類語

ま‐ぶし【射翳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 猟師が鳥獣を射る時、柴などの木枝で作った身を隠すもの。〔十巻本和名抄(934頃)〕
  3. 待ち伏せすること。また、その兵。伏兵。
    1. [初出の実例]「一のまぶしには大見小藤太、二のまぶしには八幡三郎」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)

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