尊む(読み)タットム

デジタル大辞泉 「尊む」の意味・読み・例文・類語

たっと・む【尊む/貴む】

[動マ五(四)]《「たふとむ」の音変化》「とうとぶ」に同じ。
自分の芸術的良心を計る物差しとして―・みたいと思った」〈芥川戯作三昧

とうと・む〔たふとむ〕【尊む/貴む】

[動マ五(四)]尊ぶ」に同じ。
「―・むべきものにあらず」〈福沢学問のすゝめ

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精選版 日本国語大辞典 「尊む」の意味・読み・例文・類語

とうと・むたふとむ【尊・貴】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行四段活用 〙とうとぶ(尊)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「亦頻に賞祿(たまもの)して、衆(もろひと)に欽(タフトミ)(ほ)めたまふ所なり」(出典日本書紀(720)欽明一七年正月(寛文版訓))
    2. 「得がたき貨をたふとまず」(出典:徒然草(1331頃)一二〇)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行上二段活用 〙とうとぶ(尊)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「法をひろめて、よにたうとみらるるをそねみねたみて云く」(出典:観智院本三宝絵(984)中)

たっと・む【尊・貴】

  1. 〘 他動詞 マ行四段活用 〙 ( 「たふとむ」の変化した語 ) あがめ重んずる。とうとむ。
    1. [初出の実例]「おなじ人なりとも、よからんをこそたっとむべけれ」(出典:極楽寺殿御消息(13C中)第七六条)

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