尊位(読み)そんい

精選版 日本国語大辞典 「尊位」の意味・読み・例文・類語

そん‐い‥ヰ【尊位】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 尊い位。高い地位
    1. [初出の実例]「三宝の尊位を願求せざらんともがら」(出典:正法眼蔵(1231‐53)大修行)
    2. [その他の文献]〔漢書‐周勃伝〕
  3. 天子の位。帝王の位。
    1. [初出の実例]「臣謹撿故事皇帝之母、必升尊位」(出典日本三代実録‐貞観一八年(876)一二月四日)
    2. [その他の文献]〔漢書‐佞幸伝序〕

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普及版 字通 「尊位」の読み・字形・画数・意味

【尊位】そんい(ゐ)

尊貴の位。〔史記、老荘申韓伝〕千金重利相は位なり。子(し)獨り郊祭の犧牛を見ずや。之れをすること數、衣(き)するにを以てし、以て大に入る。此の時に當りて、豚爲らんと欲すと雖も、豈に得べけんや。

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世界大百科事典(旧版)内の尊位の言及

【村】より

… 李朝時代にはむら=のうえに行政村として面が作られた。しかしむらは尊位・頭民などと呼ばれる長老が治める独自の世界であった。現存の史料からみると,むらには人口数十人規模のものが多く(100人を超えるものは少ない),一般に両班(ヤンバン),常民,奴婢など各身分が混住していた。…

【里】より

…〈里〉は一般民衆の生活の場であるが,通常は賤民以外の各身分が雑居していた。郡衙を通した地方行政は〈〉よりも〈里〉を直接の対象とすることが多く,行政責任者として部落の長老が尊位,頭民,管領などの役職につき,行政命令を実行するとともに村落自治を運営した。郡衙との連絡には庶民の〈洞掌〉があたった。…

※「尊位」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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