小中庄(読み)おなかのしよう

日本歴史地名大系 「小中庄」の解説

小中庄
おなかのしよう

尾仲おなか付近一帯に存在した庄園。安楽寺(太宰府天満宮)領。安楽寺草創日記によれば延喜一九年(九一九)御墓寺の崇尼観算は当庄を安楽寺に寄進。その後長元五年(一〇三二)大宰府喜多きた院に寄進された。建保七年(一二一九)二月三日都維那真秀は修理行事隆慶に「寺家田所職」を譲与しているが、その譲状(太宰府天満宮文書/鎌倉遺文四)に「小中御庄給田弐町」とみえ、庄内には田所職の給田が設定されていたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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