小出島村(読み)こいでじまむら

日本歴史地名大系 「小出島村」の解説

小出島村
こいでじまむら

[現在地名]小出町小出島・日渡新田ひわたししんでん大塚新田おおつかしんでん

西に魚野うおの川、南に支流佐梨さなし川、北西に支流羽根はね川の三河川に囲まれた出島状の地。かつては東方丘陵上に集落があったが、魚野川の流路の変化によって下段川岸に洲ができて、水利漁猟の便のため漸次移動したものと思われる。魚野川支流破間あぶるま川の奥に展開する広瀬ひろせ郷と佐梨川の奥の湯之谷ゆのたに郷の結節点にあたる。近世初めに奥只見おくただみ上田うえだ銀山(現湯之谷村)が開発されて、当地から大湯おおゆ(現湯之谷村)方面へ銀山ぎんざん街道が通じる。正保国絵図に村名がみえ、高一六一石余。慶安四年(一六五一)の年貢帳(井口家文書)では、高持百姓は中使(庄屋)三郎左衛門のほか三七人。三郎左衛門家(井口家)は小出島組の大肝煎を勤める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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