小君(読み)コギミ

精選版 日本国語大辞典 「小君」の意味・読み・例文・類語

こ‐ぎみ【小君・子君】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平安時代、貴族の年少者に対する愛称。
    1. [初出の実例]「こぎみたちまでいでたまへり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
  3. なじみの遊女をいう語。⇔小夫(こづま)
    1. [初出の実例]「さる君候ひき。軈而(やがて)某が伯父にて候ひしが、子君にて候ひき」(出典:梵舜本沙石集(1283)七)
    2. [その他の文献]〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android