不器用(読み)ブキヨウ

デジタル大辞泉 「不器用」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐きよう【不器用/無器用】

[名・形動]
手先が器用でないこと。また、そのさま。ぶきっちょ。「―な手つき」
物事処理のへたなこと。また、そのさま。「―でお世辞一つ言えない」
道理にはずれていること。卑劣なこと。また、そのさま。
「女の道をそむいた―な魂ここにある」〈浄・国性爺後日〉
[類語]下手拙劣拙悪稚拙未熟幼稚不細工不得手不得意器用手まめ小器用ぶきっちょへぼ下手くそから下手からっ下手つたなまずいたどたどしいぎこちない

ぶ‐きっちょ【不用/無用】

[名・形動]ぶきよう(不器用)」の音変化。ぶきっちょう。「手先の―な人」
[類語]器用手まめ不器用小器用

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不器用」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐きよう【不器用・無器用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 器用でないこと。わざの拙いこと。手ぎわの悪いこと。また、そのさま。ぶき。ぶきっちょ。ぶきっちょう。
    1. [初出の実例]「若年の時分は歌道無器用の由沙汰有りて」(出典:東野州聞書(1455頃)五)
  3. 道義にそむくこと。ふつごうなこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「御心だて不器用なり」(出典:随筆・戴恩記(1644頃)上)

ぶ‐きっちょう【不器用・無器用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 「ぶきよう(不器用)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「無器用(ブキッチャウ)のお子だ」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)

ぶ‐きっちょ【不器用・無器用】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 「ぶきよう(不器用)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「あのぶきっちょな丑紅の牛も」(出典:銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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