小国保(読み)おぐにほ

日本歴史地名大系 「小国保」の解説

小国保
おぐにほ

現小国町に所在した保。渋海しぶみ川中流の小盆地で、地形的に他から独立している。「尊卑分脈」清和源氏の項では、源三位頼政の弟頼行の孫頼連に「住越後国小国保、小国三郎頼継」との注記がある。頼連は「吾妻鏡」建暦二年(一二一二)正月一一日条に弓の名手「小国源兵衛三郎頼継」として登場するので、小国保を与えられたのはそれ以前であろう。子孫は代々小国氏を称し、小国兵庫助政光は建武二年(一三三五)蒲原かんばら(現新潟市)築城して(同三年一二月三日「色部高長軍忠状案」色部氏文書)、越後南朝方の中心となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android