ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小型条虫」の意味・わかりやすい解説 小型条虫こがたじょうちゅうHymenolepis nana 扁形動物門条虫綱円葉目膜様条虫科。矮小条虫ともいう。体長 1.5~4cm,片節数 100~200。体は白い糸状で,頭節に4個の円形吸盤と,20~27本の小鉤のついた吻をもつ。雌雄同体で,生殖孔は体の左側縁の中央部よりやや前方に開く。精巣は3個。ヒト,ネズミの小腸に寄生する。普通中間宿主をもたず,卵子は宿主の腸管内で孵化するが,ネズミノミ,コミムシダマシなどを経ることもある。ヒトに寄生した場合,腹痛,下痢,貧血などの症状がみられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by