小鉤(読み)コハゼ

デジタル大辞泉 「小鉤」の意味・読み・例文・類語

こ‐はぜ【小×鉤/×鞐】

足袋手甲脚絆きゃはん・袋物・書物ちつなどの合わせ目につけた爪形つめがた留め具真鍮しんちゅう・角・象牙などで作る。
金属板屋根くとき、合わせ目となる一端少し折り曲げて板をとめる部分
[補説]「鞐」は国字
[類語]ボタンホックフックスナップ

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精選版 日本国語大辞典 「小鉤」の意味・読み・例文・類語

こ‐はぜ【小鉤・鞐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 真鍮、角、象牙などでつくった爪形のもの。書物の帙(ちつ)、足袋、脚絆、合羽などの合わせめの端につけて、「こはぜかけ」にかけて合わせとめる。
    1. [初出の実例]「ひたたれのこはせ、すいかんにも在之」(出典:山科家礼記‐文明一二年(1480)正月一九日)
  3. 屋根を金属板で葺(ふ)くとき、板をとめるために一端を折り曲げる装置。釣子(つりこ)。釣子鉤。〔日本建築辞彙(1906)〕

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