小室陣屋跡(読み)こむろじんやあと

日本歴史地名大系 「小室陣屋跡」の解説

小室陣屋跡
こむろじんやあと

[現在地名]伊奈町小室 丸山

大宮台地の南部の独立丘陵上の丸の内まるのうちにあり、原市はらいち沼などの湿地に囲まれる。伊奈氏屋敷跡として県指定史跡。天正一八年(一五九〇)徳川家康の関東入国後、代官頭伊奈忠次は小室・鴻巣などで一万石(一万三千石とも)を与えられ(寛政重修諸家譜)、翌一九年閼伽井あかい坊を倉田明星くらたみようじよう(現桶川市)に移し、陣屋を築いた(「伊奈忠次替地手形」明星院文書)。戦国時代の堀跡が発見されており、戦国時代に築かれた城を整備して陣屋としたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android