伊奈町(読み)いなまち

日本歴史地名大系 「伊奈町」の解説

伊奈町
いなまち

面積:一四・七九平方キロ

北足立郡の東部に位置し、北と東は蓮田市、南は上尾市、西は桶川市に接する。大宮台地北東部と綾瀬川沿いの低地を占める田園地帯に立地する。標高は中央部の小貝戸こがいと付近で一九メートル、四方へ少しずつ高度を下げ、低地は標高九―一一メートル。台地の南側には綾瀬川の支流原市沼はらいちぬま川に沿う低地がある。台地は高燥な関東ローム層、低地は沖積層からなるが腐植土を含む粘土層が多い。主要道路は県道蓮田―鴻巣線、主要地方道大宮―菖蒲しようぶ線、県道上尾―久喜線が通り、羽貫はぬきの南西端の俗称六道ろくどうで三線が交差する。集落は台地上に散在するが、六道付近は街村を形成する。

町域には旧石器時代のナイフ形石器や縄文時代早期の土器が出土した久保山くぼやま遺跡、縄文時代前期の小貝戸貝塚(県指定史跡)があり、中期には竪穴住居跡七五軒などが発掘されたきた遺跡をはじめはら遺跡・志久しく遺跡・小室天神山こむろてんじんやま遺跡・赤羽あかばね遺跡・大山おおやま遺跡など大集落が展開していた。

伊奈町
いなまち

1985年4月1日:筑波郡伊奈村が町制施行
【伊奈村】茨城県:筑波郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伊奈町」の意味・わかりやすい解説

伊奈〔町〕
いな

埼玉県中央東部,大宮台地東端で上尾市の北東に接する町。 1943年小針 (こはり) ,小室 (こむろ) の2村が合体し伊奈村となり,70年町制。ナシなどの果樹栽培が行われるが,近年住宅地が増加して栽培面積が減少。丸山地区には県立がんセンターをはじめ,複数の医療施設が集る。東北新幹線上越新幹線が町の南端で分岐する。上越新幹線に沿って,大宮から内宿まで新都市交通ニューシャトルが通じている。面積 14.79km2。人口 4万4841(2020)。

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