小川島貝塚(読み)おがわしまかいづか

日本歴史地名大系 「小川島貝塚」の解説

小川島貝塚
おがわしまかいづか

[現在地名]呼子町大字小川島

田島たじま神社分社の境内に存在する。出土した土器片から、縄文後期から弥生時代を経て古墳時代に至る約一千年間の貝塚であることが確認されている。

昭和四八年(一九七三)発見され、大量の貝殻とともに動物の骨・人骨・土器・石器などが出土した。人骨二体のうち一体は熟年男子で、上顎両犬歯を抜歯した痕跡があり、獣骨については猿の下顎骨・海驢の下顎骨および歯・猪と鹿の骨の一部・猫の頭骨と下顎骨で、とくに猫については天然記念物指定の対馬山猫の可能性大であると鑑定された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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