トレンチ(その他表記)trench

翻訳|trench

デジタル大辞泉 「トレンチ」の意味・読み・例文・類語

トレンチ(trench)

《深い溝の意》
塹壕ざんごう
掘り割り
海溝
考古学で、細長い発掘溝のこと。その部分の発掘から遺跡全体の状況を探る。必要に応じて横方向に拡張し、また、二つの遺構の関連を知るために両者間にも設ける。
地質学において、過去の活断層液状化を調べるために掘られる溝。一般的には深さ数メートル、長さ十数メートル程度。断層地震の活動状況や年代決定を調査し、原子力発電所などの立地の安全性の確認に利用される。

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精選版 日本国語大辞典 「トレンチ」の意味・読み・例文・類語

トレンチ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] trench )
  2. 塹壕(ざんごう)
    1. [初出の実例]「仏国にては急てトレンチを作り之を妨ぐの手筈なり」(出典:風俗画報‐二一七号(1900)公使以下籠城の日記)
  3. 考古学で、発掘溝もしくは試掘溝をいう。発掘調査で、遺跡に十字・L字・放射状などにこれを設定し、主として部分発掘によって遺跡の概観を把握するための予察に用いる。その他古墳等全面発掘が困難な場合などにも用いる。

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最新 地学事典 「トレンチ」の解説

トレンチ

trench

地質調査のために掘られる細長い溝。活断層の既往歴などを調査目的とする。断層線(面)を横切る方向に溝を掘り,断層のずれ方や地層の年代を測定して,地震断層の動いた年代や周囲環境(液状化の跡など)を調べる。大がかりなものとして,丹那断層根尾谷断層のトレンチ調査がある。調査後は埋め戻されるのが普通であるが,根尾谷断層では「地震断層観察館」として保存されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレンチ」の意味・わかりやすい解説

トレンチ
Trench, Herbert

[生]1865
[没]1923
アイルランド生れの詩人作品は『ディーアドラ・ウェッドその他の詩』 Deirdre Wed,and Other Poems (1901) など。

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世界大百科事典(旧版)内のトレンチの言及

【発掘】より

…この種の広大な面積の発掘調査に対し,特定の問題解決のための情報入手を目的として,遺跡のなかの最適の部分で最小限の面積を対象に実施する発掘調査を部分発掘と呼ぶことがある。部分発掘では,対象地点に溝(トレンチtrench)状に掘削部を設定して発掘を進める,トレンチ発掘またはトレンチ調査と呼ぶ方法をとることが多い。 通常の遺跡では,発掘調査は表土の排土から始まり,遺構・遺物の検出へと進んでいく。…

※「トレンチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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