小平(町)(読み)おびら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「小平(町)」の意味・わかりやすい解説

小平(町)
おびら

北海道北西部、留萌(るもい)振興局管内の町。1966年(昭和41)町制施行。日本海に面し、天塩(てしお)山地が海に迫り、高い海岸段丘、海食崖(がい)が発達する。狭い砂浜に沿って国道232号が走る。旧国鉄羽幌(はぼろ)線は1987年廃止、バスに転換した。森林面積が町域の90%を占めており、国有林が多い。小平蘂川(おびらしべがわ)などの河谷には水田があるが、メロン・カボチャ栽培などとの混合経営が進んでいる。鬼鹿(おにしか)、臼谷(うすや)に漁港があり、かつてはニシン漁で繁栄したが、現在はホタテガイ養殖などの沿岸漁業が行われる。ニシン番屋の旧花田家番屋は国指定重要文化財。小平蘂川上流に小平ダムが完成(1992)、おびらしべ湖が誕生した。面積627.22平方キロメートル、人口2994(2020)。

岡本次郎


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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