小平町(読み)おびらちよう

日本歴史地名大系 「小平町」の解説

小平町
おびらちよう

面積:六二七・二九平方キロ

昭和四一年(一九六六)留萌郡小平村が町制を施行して成立。留萌地方の南部に位置する。西は日本海に臨み、北は苫前とままえ苫前町、東は空知支庁雨竜うりゆう幌加内ほろかない町と深川市、南は雨竜郡沼田ぬまた町と留萌市に接する。町域は大部分が標高一〇〇メートル内外の丘陵地で、東部に六〇〇から九〇〇メートル級の天塩山地が連なる。オピラウシュペツヌプリを源とする小平蘂おびらしべ川をはじめ鬼泊おにどまり川・大椴子おおとどつこ川・小椴子ことどつこ川・温寧おんね川・千松せんまつ川・茶俊内ちやしゆんない川などの中小河川が丘陵地を削り、西流して日本海に注ぐ。これらの河川の流域平地が分布し、農耕地となっており、水田地帯が広がっている。海岸線は標高三〇メートルから九〇メートル前後の海岸段丘となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小平町」の意味・わかりやすい解説

小平〔町〕
おびら

北海道北西部,日本海にのぞむ町。東部は天塩山地で,中央部を流れる小平蘂 (しべ) 川流域に平地が広がる。 1966年町制。地名はアイヌ語オピラシュペツ (河口に崖のあるところの意) にちなんで,小平蘂と呼んだのち,1948年小平と改称天明2 (1782) 年漁場開設以来ニシン漁や石炭鉱業で開けた。おもな産業は米作を中心とする農業。臼谷,鬼鹿の両漁港にはホタテガイコンブ,タコなどの水揚げがある。臼谷,花岡,鬼鹿は著名な海水浴場。鬼鹿の花田家番屋は,明治後期のニシン漁最盛期の建築で,重要文化財。海岸部を国道 232号線が通る。面積 627.22km2。人口 2994(2020)。

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