デジタル大辞泉 「小店」の意味・読み・例文・類語 こ‐みせ【小店/小見世】 1 小さな店。2 江戸時代の新吉原で、妓楼の小規模のもの。3 (東北地方で)雪の季節、人の通行を許している軒下。 しょう‐てん〔セウ‐〕【小店】 1 小さい店。こみせ。2 自分の店をへりくだっていう語。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「小店」の意味・読み・例文・類語 こ‐みせ【小店】 〘 名詞 〙① 小さな店。小規模な店。こだな。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「女二人は堀川おもて、小見せにあがって」(出典:浄瑠璃・堀川波鼓(1706頃か)下)② 遊里で小規模な妓楼をいう。江戸新吉原では大店(おおみせ)、中店(ちゅうみせ)に対していい、小格子の店をいう。[初出の実例]「大みせ小みせ交みせ、西かし東、ふしみ丁、色香くらぶる事ながら」(出典:洒落本・淫女皮肉論(1778)深川の密談)③ 東北地方で、雪の季節に人の通行を許している軒下。雁木(がんぎ)。 しょう‐てんセウ‥【小店】 〘 名詞 〙① 小さな店。小規模な店。こみせ。[初出の実例]「その母モントロースに小店を開き、職業を勤めて」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉四)[その他の文献]〔南史‐劉休伝〕② へりくだって自分の店をいう。[初出の実例]「殿下が小店(ショウテン)でおうつし遊された」(出典:戊辰物語(1928)〈東京日日新聞社会部〉戊辰物語上) こ‐だな【小店】 〘 名詞 〙 小さい家。[初出の実例]「二三ヶ月已前より七八畳敷の小店をかし置候所に」(出典:浮世草子・本朝藤陰比事(1709)二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例