小弓・生実(読み)おゆみ・おゆみ

日本歴史地名大系 「小弓・生実」の解説

小弓・生実
おゆみ・おゆみ

千葉寺の南、村田むらた川下流低地に突き出した舌状台地縁辺に位置し、近世の南小弓村・北小弓村・生実郷の一帯に比定される。「本土寺過去帳」には「文明三辛卯九月小弓館ニテ 原越後入道道喜 打死」「小弓本隆寺 永正八辛未八月 常林坊日勢逆修」などとみえ、初め小弓と書かれていたと考えられる。「東路の津登」によると、連歌師宗長は永正六年(一五〇九)一〇月中旬「原宮内少輔胤隆小弓の館のまへに浜の村の法華堂本行寺」に旅宿し、千葉妙見(現千葉神社)祭礼での三〇〇疋の早馬や延年の猿楽見物し、また「梓弓いそへに幾代霜の松、梓弓いそへの小まつ誰よにか万世かけて種をまきけん、此本歌に小弓といふ名をくはへて祝し侍る計也」と連歌を詠んでいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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