20世紀日本人名事典 「小松崎茂」の解説
小松崎 茂
コマツザキ シゲル
- 生年
- 大正4(1915)年2月14日
- 没年
- 平成13(2001)年12月7日
- 出生地
- 東京・南千住
- 経歴
- 16歳で日本画を志すが、のち挿絵画家に転身、堀田秀叢、小林秀恒らに師事。昭和13年挿絵画家としてデビュー。新聞や雑誌の挿絵を描くようになる。18年徴用され海軍造船部軍属に。戦後、責任を感じて3年間筆を絶った後、24年再び少年雑誌「おもしろブック」「冒険王」などに連載を開始。代表作に「大平原児」「平原王」「海底王国」「地球SOS」など。細密なタッチで、SFや冒険スペクタクルを得意とし、少年たちに絶大な人気を博した。その後は口絵、プラモデル「サンダーバード」などのパッケージ絵、油絵に活動の場を移す。また特撮映画のデザインにも参加。テレビゲーム・プレステーション2「メタルソリッドギア」などのパッケージ画も手掛けた。著書に「懐かしの銀座・浅草」「メカニック・ファンタジー―小松崎茂の世界」、作品集に「小松崎茂絵物語グラフィティ」など。平成8年11月ファンの手で岡山県作東町に小松崎茂美術館が開館。12年戦前、戦後の雑誌の挿絵、絵本などを展示する昭和ロマン館(千葉県松戸市)名誉館長となる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報