小松康(読み)コマツ コウ

20世紀日本人名事典 「小松康」の解説

小松 康
コマツ コウ

昭和・平成期の実業家 元・住友銀行頭取;元・日本総合研究所会長。



生年
大正10(1921)年3月14日

没年
平成11(1999)年3月19日

出身地
兵庫県神戸市

学歴〔年〕
東京帝大経済学部〔昭和18年〕卒

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和62年〕

経歴
戦中は海軍予備学生を経て巡洋艦那智の暗号士。フィリピンマニラ湾で米機動部隊に撃沈され、九死に一生を得た。復員後、昭和21年住友銀行に入り、加州住友銀行取締役本店総支配人、住銀経理部長、審議室長などを経て、46年取締役、48年常務。51年旧安宅産業社長出向解体方針の決まった同社の事後処理にあたり、伊藤忠商事との合併を取り仕切った。のち住銀に復帰。52年専務、56年副頭取を経て、58年頭取に就任。米国・ゴールドマンサックスへの出資など積極的経営姿勢が評価され、61年英国金融誌のバンカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。62年10月副会長、平成2年取締役相談役に退く。3年日本総合研究所会長、10年相談役。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小松康」の解説

小松康 こまつ-こう

1921-1999 昭和後期-平成時代の経営者。
大正10年3月14日生まれ。昭和21年住友銀行にはいる。経理部長などをへて,48年常務。51年経営危機におちいった安宅産業に社長として出向,同社の解体と一部事業の伊藤忠商事との合併をすすめた。住友銀行にもどり,58年頭取となり,61年平和相互銀行を吸収合併。平成3年日本総合研究所会長。平成11年3月19日死去。78歳。兵庫県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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