小松弥右衛門(読み)こまつ やえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小松弥右衛門」の解説

小松弥右衛門 こまつ-やえもん

1670-1753 江戸時代中期の織物技術者。
寛文10年生まれ。正徳(しょうとく)元年から陸奥(むつ)仙台藩に兵具方(ひょうぐかた)としてつかえ,高級織物をおる。改良した地元生糸をもちいて精巧な技術でおりあげた,袴地(はかまじ)の仙台平(せんだいひら)をつくった。宝暦3年死去。84歳。京都出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小松弥右衛門の言及

【仙台平】より

…絹袴地の一種。仙台藩主5代伊達吉村が正徳年間(1711‐16)京都西陣の織工,小松弥右衛門を招いて織り始めたと伝えられる。幕府諸侯への贈答,臣下への下賜品を織らせるためで,御国織と称されたが,好評を博し,のちに仙台平として広まった。…

※「小松弥右衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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