20世紀日本人名事典 「小林愛雄」の解説
小林 愛雄
コバヤシ ヨシオ
明治〜昭和期の訳詩家,詩人
- 生年
- 明治14(1881)年12月1日
- 没年
- 昭和20(1945)年10月1日
- 出生地
- 東京・本郷
- 学歴〔年〕
- 東京帝大英文科〔明治40年〕卒
- 経歴
- 「朝日文芸欄」に反自然主義の論を書き、明治42年文芸革新会に参加。上田敏、蒲原有明らの系列に属する象徴詩や、ブラウニング、ロセッティなどの英詩の翻訳を「帝国文学」「明星」などに発表。代表作に詩集「管絃」「余興劇脚本集」などがある。オペラの普及に力を注ぎ、「恋はやさし野辺の花よ」「ベアトリ姐ちゃん」「舟歌」などの訳詩で知られる。また我が国最初の歌劇団体「楽苑会」を組織、少女唱歌歌劇や少女対話劇の創作指導も手がけた。傍ら、大正15年今日の日本音楽著作権協会の母体の一つとなった日本作歌者協会を設立、自ら理事長を務めて作歌者の著作権保護に尽力した。常盤松高女校長、早稲田実業校長などを歴任。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報