日本歴史地名大系 「小桜町」の解説 小桜町こざくらまち 兵庫県:姫路市姫路城下小桜町[現在地名]姫路市本町(ほんまち)姫路城南東の中曲輪に位置する武家地。位置について大正八年(一九一九)刊「姫路市史」に、桜(さくら)町の東手、府中社(射楯兵主神社)の北とあり、また白鷺(はくろ)宮(現兵庫県姫路護国神社付近)の南辺りとする説もあるが、江戸時代の文献や城下町絵図にはみえない。明治初期の文書から町名がみえるので、江戸時代後期以降用いられるようになったらしい。町名は古桜が小桜に変わったとする説と姫(ひめ)山を桜木(さくらぎ)山と称したことによるという説がある。慶長六年(一六〇一)の町割で武家地となる。 小桜町こざくらちよう 愛知県:名古屋市中区小桜町[現在地名]中区錦(にしき)二丁目上長者(かみちようじや)町の南に続く。桜(さくら)の町筋と伝馬(てんま)町筋との間をいい、桜の町にもかかっている(府城志)。上長者町とともに、慶長年間(一五九六―一六一五)清須(きよす)の長者町から移ったともされるが不詳。初めの町名は長者町四丁目。 小桜町こざくらちよう 大阪府:堺市堺小桜町[現在地名]堺市北旅籠(きたはたご)町西(にし)二丁中浜(なかはま)一丁目の西にあり、大浜(おおはま)筋を挟む両側町。元禄二年(一六八九)堺大絵図に「小桜町」とあり、町会所は西頬中央に所在。宅地割は東頬二四筆・西頬三〇筆でほぼ均等の間口割。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by