小桜(読み)コザクラ

デジタル大辞泉 「小桜」の意味・読み・例文・類語

こ‐ざくら【小桜】

桜の一品種。花が小さくて色が薄いもの。
小さい桜の花形を散らした文様

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小桜」の意味・読み・例文・類語

こ‐ざくら【小桜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 桜の一種か。花が細かくて色の淡いもの。
    1. [初出の実例]「小さくらやおそはれてちるさよ嵐〈徳窓〉」(出典:俳諧・玉海集(1656)一)
  3. 植物ひがんざくら(彼岸桜)」の異名。〔花譜(1698)〕
  4. 模様の一種。革や布帛(ふはく)に染め出す、小さい桜の花の小紋。多く、鎧(よろい)に用いられた。〔庭訓往来(1394‐1428頃)〕
    1. [初出の実例]「小桜の鎧や死出の帰り花」(出典:俳諧・うたたね(1694))
  5. 天和期(一六八一‐八四)前後、京都の桔梗屋から売り出された和菓子の名。〔随筆・一話一言(1779‐1820頃)〕
  6. 明治二七~二八年(一八九四‐九五)の日清戦役後、婦人の間に行なわれた束髪の一種。
  7. 香木の名。分類は伽羅(きゃら)

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