朝日日本歴史人物事典 「小槻季継」の解説
小槻季継
生年:建久3(1192)
鎌倉中期の官人。大宮流の算博士公尚の子,官務広房の孫。元仁1(1224)年,壬生流の国宗の死のあとを受けて官務となり,21年間にわたって在職,大宮官務家の基礎を固めた。国宗から官務の地位とともに伝えられた所領を,大宮家のみで独占しようとしたといわれており,同家と壬生家とが相論を重ねるきっかけをつくった。なお『左大史小槻季継記』として流布している日記は,季継の息子の秀氏の日記である。
(本郷恵子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報