小物忌神社(読み)こものいみじんじや

日本歴史地名大系 「小物忌神社」の解説

小物忌神社
こものいみじんじや

[現在地名]平田町三之宮

三之宮さんのみや東部山麓の字山添やまぞえ鎮座祭神は豊受姫ほか二神。郡内三式内社のうちの小物忌おものいみ神社に比定する説がある。旧県社。「三代実録」元慶二年(八七八)八月四日条に出羽国従五位下勲九等袁物忌神が勲七等に叙せられたとあり、同四年二月二七日条には同神が従五位上を授かるとあるのを、当社に関するものとする説もある。古来、当社は大物忌おおものいみ神社吹浦口之宮(現遊佐町)の第三王子と称し、大物忌神社吹浦口之宮の物忌後、酉の日から亥の日まで氏子は髪をとかさず爪も切らず、三日間物忌を行った。戦国時代戦乱のため社殿は炎上、社領は砂越万歳丸などの豪族に略奪され、社運は衰微した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「小物忌神社」の解説

小物忌神社

山形県酒田市にある神社。「おものいみじんじゃ」と読む。祭神は級長津比古命(しなつひこのみこと)、級長津比売命(しなつひめのみこと)、豊受比売命(とようけひめのみこと)。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android