日本歴史地名大系 「小石川談所」の解説 小石川談所こいしかわだんしよ 東京都:文京区旧小石川区地区小石川久堅町小石川談所芝増上寺の別院として小石川に設けられた浄土宗の学問所。応永一五年(一四〇八)には小石川談所の名義で声明譜つきの「阿弥陀経」が出版されており、小石川版とよばれる。室町時代の浄土宗中興の祖といわれる了誉聖冏は、弟子の増上寺開山聖聡に招かれて移り、小石川談所の近隣に草庵を結んだとされる。近世の伝承では、了誉の草庵は小石川氷川明神(現簸川神社)の傍らにあったと伝えるが、同社は近世初頭に何度か移転しており、草庵の当初の位置はわからない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by