小腕(読み)コガイナ

デジタル大辞泉 「小腕」の意味・読み・例文・類語

こ‐がいな〔‐がひな〕【小腕】

小さい腕。また、か弱い腕。こうで。
腕の、ひじより先の部分
小癪こしゃくものめと、―取って引き出だす」〈浄・鑓の権三

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小腕」の意味・読み・例文・類語

こ‐うで【小腕】

〘名〙
① 小さいうで。か弱いうで。こがいな。
太平記(14C後)一六「母急ぎ走り寄て、正行が小腕(コウデ)に取り附て」
② 腕のひじより先の部分。うでさき。
※太平記(14C後)二六「小腕(コウデ)打ち落とされて、朱になる者二百余騎」
技量の未熟なこと。また、未熟なわざ。
※蛻巖先生答問書(1751‐64か)下「中々初学の小腕を以て」

こ‐がいな ‥がひな【小腕】

〘名〙
① (「こ」は接頭語) 小さい腕。婦女子のか弱い腕。こうで。
浄瑠璃・心中天の網島(1720)中「ひっ立れば振放(ふりはな)し小がいな取られよろよろと」
② 腕の、肘より先の部分。こうで。
※金刀比羅本平治(1220頃か)下「難波二郎能引(よっぴい)てはなちければ悪源太のこがひなにしたたかにたつ」

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