小見山富恵(読み)コミヤマ トミエ

20世紀日本人名事典 「小見山富恵」の解説

小見山 富恵
コミヤマ トミエ

大正・昭和期の社会運動家,労働運動家



生年
明治28(1895)年11月7日

没年
昭和61(1986)年4月18日

出生地
兵庫県加古郡加古川町(現・加古川市)

学歴〔年〕
笠岡高女〔明治45年〕卒

経歴
代用教員をしていたが、大正6年大阪に出、社会主義運動に入る。11年上京し改造社に入社、「女性改造」の編集に従事する。のち生命保険の外交員を経て大阪一般労働者組合常任執行委員・婦人部長。昭和8年治安維持法違反で検挙される。出獄後は広島で喫茶店を営んだが、のち香川県大島の癩療養所の非感染児童の保母となる。戦後共産党に入り、労働運動の再建に尽力した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小見山富恵」の解説

小見山富恵 こみやま-とみえ

1895-1986 大正-昭和時代の社会運動家。
明治28年11月7日生まれ。西尾末広らと大阪俸給生活者組合を結成賀川豊彦もとで「覚醒婦人」発行にかかわる。大正11年上京して「女性改造」の記者山川均・菊栄夫妻の水曜会で知りあった高橋貞樹と結婚。昭和8年検挙され,10年出獄。戦後,広島県で共産党再建につくした。昭和61年4月18日死去。90歳。兵庫県出身。笠岡高女卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小見山富恵の言及

【高橋貞樹】より

…〈32年テーゼ〉反対を理由に獄中転向。妻の小見山富恵も左翼の活動家だった。【岩村 登志夫】。…

※「小見山富恵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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