小貝戸村(読み)こがいとむら

日本歴史地名大系 「小貝戸村」の解説

小貝戸村
こがいとむら

[現在地名]伊奈町小室こむろ 若榎わかえのき・小貝戸

大針おおばり村の南、綾瀬川右岸に位置する。台地上は標高約一九メートル、開析谷が潜入して谷津田を形成する。天正一八年(一五九〇)徳川家康の関東入国後伊奈忠次領となったが、元和五年(一六一九)旗本伊奈忠隆領となり同家領として幕末に至る(田園簿・「寛政重修諸家譜」・改革組合取調書など)。田園簿では田一〇七石余・畑七六石余。検地は明暦二年(一六五六)に行われている(「検地帳」関根家文書)。寛文五年(一六六五)の上尾宿助馬調(「絵図面村々高」田中家文書)によれば中山道上尾宿の助郷村で、勤高一八三石余・役家数七。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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