小野市兵衛(読み)オノ イチベエ

20世紀日本人名事典 「小野市兵衛」の解説

小野 市兵衛(9代目)
オノ イチベエ

昭和期の実業家 小野薬品工業取締役相談役。



生年
大正2(1913)年2月4日

没年
平成1(1989)年2月22日

出身地
大阪市

学歴〔年〕
大阪商大〔昭和11年〕卒

経歴
昭和11年父8代目市兵衛の経営する薬問屋の老舗、伏見屋市兵衛商店に入社。22年小野薬品工業を設立専務として経営にあたり、31年9代目を襲名社長就任。40年スウェーデンのベルイストローム(57年ノーベル医学生理学賞受賞者)の示唆を受け、生理活性物質プロスタグランジンの化学合成に取り組み、43年これに成功、48年には世界で初めて商品化を実現し、これによって業績は急成長した。52年会長となる。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野市兵衛」の解説

小野市兵衛 おの-いちべえ

1913-1989 昭和時代後期の実業家。
大正2年2月4日生まれ。享保(きょうほう)2年からつづく家業の薬問屋伏見屋市兵衛商店にはいる。近代化をはかり昭和22年小野薬品工業を設立,31年社長。生理活性物質プロスタグランジンの商品化に成功して業績をのばした。平成元年2月22日死去。76歳。大阪出身。大阪商大(現大阪市立大)卒。前名は雄造。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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