小野毛人墓
おののえみしのはか
[現在地名]左京区上高野西明寺山
慶長一八年(一六一三)崇道神社裏山から発見された古墓。南方に松ヶ崎、修学院の山なみ越しに山城盆地を望み、東には比叡山を仰ぐ丘陵頂部にある。南方を流れる高野川までの比高は約一〇〇メートル。
墓の主体部は花崗岩の板石を組合わせて作った石室で、内法の長さ約二・六メートル、幅約一メートル、高さ約一メートル。底石の下層には礫を敷く。石室の周囲は人頭大の石を積み、その上はわずかな封土で長円形に覆われていたらしい。
石室内から墓誌が発見され、小野毛人の墓であることがわかった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 