小野田五郎兵衛(読み)オノダ ゴロベエ

20世紀日本人名事典 「小野田五郎兵衛」の解説

小野田 五郎兵衛
オノダ ゴロベエ

明治〜昭和期の村長 可美村(静岡県)村長。



生年
万延1年(1860年)

没年
昭和6(1931)年

出生地
駿河国上川根村(静岡県本川根町)

旧姓(旧名)
殿岡

経歴
明治16年静岡県敷知郡高塚村(現・浜松市)の名家・小野田家の養子となる。養家の先代東海道を往来する旅人麦飯を施したことで知られ、“麦飯長者”の称があった。23歳で家督継承。22年入野村(現・浜松市)の村議に選ばれ、静岡県議・入野村長を経て、大正4年に同村が可美村となってからも村長を続けた。この間、よく村政に当たり、水田の開発や蓮池の埋立といった公共事業を献身的に進めた。また、勤倹貯蓄を推奨し、浜松貯蓄銀行を設立。小学校新設の際に自分の土地を無償で提供するなど、教育にも大きく貢献した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野田五郎兵衛」の解説

小野田五郎兵衛 おのだ-ごろべえ

1860-1931 明治-昭和時代前期の村長。
万延元年生まれ。静岡県会議員,入野村村長をへて,大正4年可美村村長となる。浜松貯蓄銀行を設立。先代から東海道を往来する旅人に麦飯をほどこしたことから「麦飯長者」とよばれた。昭和6年死去。72歳。遠江(とおとうみ)(静岡県)出身旧姓は殿岡。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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