小野高尚(読み)おの・たかひさ

朝日日本歴史人物事典 「小野高尚」の解説

小野高尚

没年:寛政11.12.12(1800.1.6)
生年享保5(1720)
江戸中期の国学者幕臣小野武格の子。平姓。名を直方,高格,高武ともいい,通称は忠左衛門,直十郎。竹叢,飯山,佚泰子と号した。宝暦13(1763)年,44歳で家督を嗣ぎ,明和2(1765)年に小普請方から大番に進んだ。天明4(1784)年に国学者でもあった子の高潔に家督を譲り隠居した。史学通じ,『古今類聚名諱伝』(1764年完成,写本,全25巻)や『三才雑録』(全23巻,写本)など数種の史伝や抄録のほか,『本朝奇跡談』(植村政勝著,高尚校閲,春斎英笑画,1774,全3巻)のごとき通俗書にも名をとどめている。

(ロバート・キャンベル)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野高尚」の解説

小野高尚 おの-たかひさ

1720-1800* 江戸時代中期の国学者。
享保(きょうほう)5年生まれ。幕臣。明和2年大番となる。史学にも造詣(ぞうけい)がふかく,おおくの著作をのこした。寛政11年12月16日死去。80歳。初名は高格。通称は忠左衛門,直十郎。号は竹叢,飯山,佚泰子。著作に「古今類聚(るいじゅう)名諱伝」「中興武林雑説」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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