朝日日本歴史人物事典 「小野高尚」の解説
小野高尚
生年:享保5(1720)
江戸中期の国学者。幕臣小野武格の子。平姓。名を直方,高格,高武ともいい,通称は忠左衛門,直十郎。竹叢,飯山,佚泰子と号した。宝暦13(1763)年,44歳で家督を嗣ぎ,明和2(1765)年に小普請方から大番に進んだ。天明4(1784)年に国学者でもあった子の高潔に家督を譲り隠居した。史学に通じ,『古今類聚名諱伝』(1764年完成,写本,全25巻)や『三才雑録』(全23巻,写本)など数種の史伝や抄録のほか,『本朝奇跡談』(植村政勝著,高尚校閲,春斎英笑画,1774,全3巻)のごとき通俗書にも名をとどめている。
(ロバート・キャンベル)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報