日本歴史地名大系 「小高郷」の解説 小高郷おだかごう 福島県:陸奥国磐城郡小高郷「和名抄」所載の郷で、訓を欠く。「大日本地名辞書」は、飯野(いいの)郷の北で、現いわき市の平赤井(たいらあかい)や小川(おがわ)町など、夏井(なつい)川の両岸にわたる地かとする。元久元年(一二〇四)九月一〇日の八幡宮領好島庄田地目録注進状写(飯野八幡宮文書)に「大高三郎十丁」とあり、「大日本地名辞書」は大高はすなわち小高の訛にして、飯野八幡宮に奉仕した土豪給人のいたことがわかると記している。 小高郷おたかごう 茨城県:常陸国行方郡小高郷「和名抄」に「小高」と記され、訓を欠く。「常陸国風土記」行方郡の項に「郡の南七里に男高の里あり。古、佐伯、小高といふものありき。其の居める処なれば、因りて名づく」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報