小麦畝村(読み)こむぎうねむら

日本歴史地名大系 「小麦畝村」の解説

小麦畝村
こむぎうねむら

[現在地名]大川村小麦畝

伊予国境の、三ッ森みつもり山南の小麦畝谷をさかのぼった山間の村。本川ほんがわ郷の一村で、宝永三年(一七〇六)の「本川風土記(南路志)によれば東西一五町南北四〇町余で、「惣体土地黒、在所南向南下り之所也」と記す。近世の郷帳類では足谷あしだに高藪たかやぶ両村(現本川村)が小麦畝村に含まれている。慶長一六年(一六一一)の本川ノ内小麦畝検地帳に村名がみえ、六筆で合せて三反四〇代。すべて山畠であるが「居」「ゐ」が一筆ずつみえ、山畠では楮が作られている。元禄地払帳では足谷・高藪も含み本田一〇石余で六名の給田となっているが、新田はない。寛保郷帳も足谷・高藪を含め戸数三六、人口二〇一、猟銃一四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android