小黒川村(読み)こぐろがわむら

日本歴史地名大系 「小黒川村」の解説

小黒川村
こぐろがわむら

[現在地名]伊万里市黒川町くろがわちよう小黒川

北部は入江(のち干拓)、南部ははい川を境とする標高一〇〇メートル内外の丘陵地帯で、西部が伊万里湾岸。正保絵図に村名がみえる。

「松浦古事記」に波多三河守の家臣として「一、黒川左源太夫周源 黒川姥ケ城 五百石」とある。黒川氏は松浦党の祖とされる源久の第三子石志勝の分流で、中世末黒川を領した。


小黒川村
こぐろのかわむら

[現在地名]佐賀町小黒ノ川

不破原ふばはら村の東北、伊与喜いよき川左岸に位置し、中村街道が通る。慶長二年(一五九七)の伊与木村地検帳に伊与木村を構成する一村として名がみえる。検地面積は三町八反余、屋敷数九、うち居屋敷五。なお地検帳に一又いちのまた村・成又なるまた村がみえるが、現在、小黒ノ川に同表記の通称地名が伝わるので、江戸時代には当村に含まれたとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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