朝日日本歴史人物事典 「少弐貞頼」の解説
少弐貞頼
生年:応安5/文中1(1372)
南北朝末・室町時代初期の武将。大宰少弐。頼澄の子。嘉慶1/元中4(1387)年以降,筑前(福岡県)守護としての活動がみえる。九州探題渋川満頼と対立し,応永4(1397)年菊池武朝と共に挙兵。大内義弘が幕府に背いた同6年の応永の乱で,筑前守護職を回復したらしい。同11年に千葉氏の内紛が起こり,その処理を巡って再び渋川氏と対立。結局渋川方に敗れ,敗走した。<参考文献>本多美穂「室町時代における少弐氏の動向」(『九州史学』91号)
(佐伯弘次)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報