出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「応安」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おうあん【応安】
日本の元号(年号)。室町時代(南北朝時代)の1368年から1375年まで、後光厳(ごこうごん)天皇、後円融(ごえんゆう)天皇の代に北朝が使用した元号。前元号は貞治(じょうじ)。次元号は永和(えいわ)。1368年(貞治7)2月18日改元。疫病流行の凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。『毛詩正義(もうしせいぎ)』を出典とする命名。応安年間の南朝の天皇は長慶(ちょうけい)天皇。南朝では正平(しょうへい)(1346~1370年)、建徳(けんとく)(1370~1372年)、文中(ぶんちゅう)(1372~1375年)の元号を使用した。室町幕府の将軍は足利義満(よしみつ)(3代)。義満は1368年(応安1)に征夷大将軍に補任された。この当時、南朝方は九州を中心に抵抗を続けており、1370年(応安3/建徳1)には今川貞世(さだよ)(了俊)が幕府から九州探題に任じられ、下向している。
出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報