尼寺五山(読み)アマデラゴサン

デジタル大辞泉 「尼寺五山」の意味・読み・例文・類語

あまでら‐ごさん【尼寺五山】

室町時代に、禅宗五山制度にならって定められた、京都鎌倉の各5か所の禅宗の尼寺。京都の景愛寺・通玄寺・檀林だんりん寺・護念寺恵林えりん寺、鎌倉の東慶寺・太平寺・国恩寺・護法寺・禅明寺。明治以後は廃止尼五山

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精選版 日本国語大辞典 「尼寺五山」の意味・読み・例文・類語

あまでら‐ごさん【尼寺五山】

  1. 〘 名詞 〙 室町時代に、禅宗の五山にならって京都の尼寺五か所を選んで称したもの。景愛寺・通玄寺・檀林寺・護念寺・恵林寺五つ。鎌倉でも同様に、太平寺・東慶寺・国恩寺・護宝(法)寺・禅明寺の五寺が選ばれた。尼五山。〔易林本節用集(1597)〕

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世界大百科事典(旧版)内の尼寺五山の言及

【尼寺】より

…8世紀には尼寺の数も増加したが,律令制の崩壊とともにその多くは衰滅していった。室町時代には禅家五山の例にならって,京都尼寺5寺を選び尼寺五山を定めた(景愛,通玄,檀林,護念,恵林の5寺)。鎌倉においても太平,東慶,国思,護宝(法),禅明の5寺が五山といわれた。…

※「尼寺五山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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