尾上又次郎(読み)オノエ マタジロウ

20世紀日本人名事典 「尾上又次郎」の解説

尾上 又次郎
オノエ マタジロウ

明治〜昭和期の園芸家



生年
明治5年2月10日(1872年)

没年
昭和35(1960)年11月12日

出生地
愛媛県風早郡萩原村(現・北条市)

経歴
明治22年愛媛県風早郡浅海村の尾上家の養子となる。28年松山で聞いた講演をきっかけに果樹栽培を志し、園芸家の三好保徳からリンゴナシ・ミカンの苗を貰い、浅海村に戻って栽培を開始。その中でもナシの成績が著しく、近隣農家もそれに追随したため村全体でナシ栽培が盛んとなり、同地方は県下有数のナシ産地に成長した。また、果樹栽培の技術革新も行い、病害虫を駆除するためのガス燻蒸機を開発。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「尾上又次郎」の解説

尾上又次郎 おのえ-またじろう

1872-1960 明治-昭和時代の園芸家。
明治5年2月10日生まれ。28年三好保徳よりリンゴ,ナシ,ミカンの苗木をもとめ,郷里の愛媛県浅海(あさなみ)村(北条市)で栽培をはじめる。ナシ栽培には成功し,村全体に普及した。病害虫防除のガス燻蒸(くんじょう)機を開発した。昭和35年11月12日死去。88歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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