尾前神社(読み)おざきじんじや

日本歴史地名大系 「尾前神社」の解説

尾前神社
おざきじんじや

[現在地名]河芸町東千里 尾前

大別保おおべつぽ集落の東、海浜の松林中に位置するが、「三国地志」に「旧社地ハ今ノ社ヨリモ八町バカリ西。字尾前ニアリ」と記し、「布留屋草紙」などの諸書は享保一四年(一七二九)和歌山藩主の命により、現在地に移されたことを記している。旧社地中尾前なかおざき円応寺えんのうじ集落のある低い丘陵が平野へ突出した辺りに小字名として現存する。旧村社。主たる祭神は土蔵霊貴とも速佐須良比売命ともいい、明治四一年(一九〇八)には村内の神社を合祀している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android