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尾頭付き(読み)オカシラツキ

大辞林 第三版の解説

おかしらつき【尾頭付き】

尾も頭もついている丸のままの魚。神事や祝い事の膳につける。かしらつき。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尾頭付き
おかしらつき

祝いの膳(ぜん)、神祭りなど改まった日の食膳に、頭も尾もそろった完全な形の魚をつける、これを「尾頭付きの膳」といって、めでたい食事の象徴のように用いられる。仏教では、殺生戒(せっしょうかい)ということで魚は使わない、いわゆる精進料理であった。これに対して魚を用いる料理は、仏教の管理以外のところで用いられるので、典型的ともいえる尾頭付きの一皿を加えてその意味を強調したわけである。[丸山久子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の尾頭付きの言及

【魚】より

…また,現代においても日本人の生活においてよく利用されている魚といえる。 日本では干魚よりも鮮魚を尊重し,ことに尾頭付きといって全形をそなえたものを喜び,切身をいやしむ風が強い。ことに吉事の際に縁起ものとして全形のものを望む。…

【タイ(鯛)】より

…近世に入ってその評価が逆転し,鯛は最高の魚とされるようになったが,それには鯛が“めでたい”に通ずるといったこじつけが行われ,縁起のよい魚とされたことも大きな理由である。こうして祝膳には尾頭付きの鯛が欠かせぬものとなり,正月には干鯛2尾を結び合わせてかまどの上や門松に掛ける懸鯛(かけだい)の風習なども生じ,〈壱枚の代金壱両弐歩づつ,しかも尾かしらにて壱尺二三寸の中鯛なり〉(《日本永代蔵》)といった法外な高値が見られたこともある。料理としては刺身,塩焼き,潮汁,ちりなべ,蒸物,あら煮など,頭やあらまでを用いてさまざまに使われるが,1785年(天明5)刊の《鯛百珍料理秘密箱》には同工異曲のものが多いとはいえ,99種の料理が紹介されている。…

※「尾頭付き」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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