日本歴史地名大系 「居木橋貝塚」の解説 居木橋貝塚いるぎばしかいづか 東京都:品川区居木橋村居木橋貝塚[現在地名]品川区大崎二丁目武蔵野台地の南東部、目黒川が造り出した谷の南岸、目黒台の標高一九メートルの舌状台地上にある。貝塚の存在が明治二五年(一八九二)に学界に紹介されてから小規模な調査がなされ、縄文時代前期の関山式・黒浜式・諸磯式の土器を伴うことが判明した。現在は百反坂(ひやくたんざか)通北側に小貝塚が五ヵ所あることが確認されている。昭和二八年(一九五三)の発掘では住居跡一軒が発掘されている。住居跡は五―五・五メートルの半円半方形で、黒浜式と諸磯a・同b式の土器を伴い、台付浅鉢形土器やクジラ骨製の棒状骨器、ハイガイ、バイなど二五種の貝類、タイ、エイの魚類、イノシシ、ニホンジカなどが確認された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by