屈傷性(読み)くっしょうせい(その他表記)traumatotropism

精選版 日本国語大辞典 「屈傷性」の意味・読み・例文・類語

くっしょう‐せいクッシャウ‥【屈傷性】

  1. 〘 名詞 〙 植物体に傷を与えたときに示す屈性。生長素の移動の停滞か、または生長素の不均一な分布のために生ずるとされる。屈創性。向傷性。

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関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「屈傷性」の意味・わかりやすい解説

屈傷性
くっしょうせい
traumatotropism

植物の芽生えに傷を与えたとき,芽生えが屈曲して伸長方向が変る現象。側面に傷を与えた場合,芽の先端では傷の方向へ (正の屈傷性) ,根では傷の反対の方向へ (負の屈傷性) ,屈曲が起る。機構の説明としては,傷によって伸長ホルモンであるオーキシンの流通が妨げられ,その濃度が低くなるので,芽ではその側面の伸長が相対的に遅くなり,根ではオーキシンが低濃度となって,かえって根の伸長の至適濃度に近づくためとされる。したがって伸長方向に沿って縦方向に傷を与えたのでは,屈曲は生じない。

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