山之口郷(読み)やまのくちごう

日本歴史地名大系 「山之口郷」の解説

山之口郷
やまのくちごう

鹿児島藩の近世外城の一つ。諸県郡に所在し、現山之口町域の山之口村花木はなのき村・富吉とみよし村からなる(「三州御治世要覧」など)。諸郷地頭系図は山之口地頭の初めを文明(一四六九―八七)頃の吉田長門守清昌としている。現山之口町域は文禄三年(一五九四)太閤検地に伴って北郷忠虎領となり(「北郷忠虎譜」旧記雑録)、翌四年に伊集院幸侃(忠棟)領となったとみられ、慶長四年(一五九九)からの庄内合戦を経て北郷氏(都城島津家)領となり、同一九年に山之口郷は上知されて鹿児島藩直轄領となる(「古今山之口記録」・北郷氏系図など)。なお同一七年の北郷氏宛の知行目録(都城島津家文書)に山之口は高二千四一八石余とみえる。同一九年より元和元年(一六一五)にかけて、地頭大寺主計(主計助政安とも)が諸所より百姓・衆中を移住させ一郷が立てられたといわれ、慶長一九年には高城たかじよう郷へ移された鹿児島藩の表方士三〇〇人のうち七五人が当郷へ「人配」された(古今山之口記録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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