山口口留番所跡(読み)やまぐちくちどめばんしよあと

日本歴史地名大系 「山口口留番所跡」の解説

山口口留番所跡
やまぐちくちどめばんしよあと

[現在地名]白州町上教来石

甲斐二四関の一つで、信州口の関門として甲州道中に沿う上教来石かみきようらいし村の枝郷山口に置かれた。番人は定番二人と村役の百姓下番二人で勤めた。定番は代官の任命で役高は二〇俵二人扶持であった(文政一一年「上教来石村明細帳」上教来石区有文書など)。番人は昼夜を分たず取締に当たったが、開門時間は明六つから暮六つまである。天保七年(一八三六)の天保騒動では暴徒強行突破され、番人は職務を果せなかったかどにより扶持召上げの処分を受けたという(白州町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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